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ウエストランド・シコルスキー式S-51型ヘリコプターJA7014「きたかみ」号は、日本民間航空再開後の間もない1953年(昭和28年)10月に、東北電力がヘリコプターの利用に着目し、他の電力会社に先駆けて英国ウエストランド航空会社から輸入したヘリコプターです。(当時の購入価格:3000万円)
当時、わが国は太平洋戦争後の復興のため多くの電気を必要としており、電源の開発や送配電設備の建設が喫緊の課題でした。
東北電力は、管内(新潟県を含む東北7県)の送電設備の建設をはじめ、保守、点検業務の合理化、災害(風水害、雪害、大規模地震)時の復旧、被災地支援など電力の安定供給のためヘリコプターによる機動化を推進し、地域の皆様の大切な暮らしを東北の空から支えてきました。
運航から13年後の1967年(昭和42年)総飛行時間2411時間38分をもって任務を終了し、現役を引退しました。日本におけるヘリコプター運航のさきがけともいえるシコルスキーS-51「きたかみ号」を航空史の変遷を物語るひとつのモニュメントとして、ここ三沢市に永くその雄姿をとどめていただければ幸いであります。
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