大空ひろば展示機の紹介 |
F-16A |
F-16は、1974年の試作機初飛行以来、2020年代においてもアメリカ空軍を初め世界各国の空軍で使用されている優れた戦闘機です。開発当初の目的であった空対空戦闘だけでなく、度重なる改良でその能力を拡大し対地攻撃、夜間攻撃、対空防御制圧といった多目的に使用できるマルチロールファイターとなっています。展示機は最も初期のF-16Aブロック1というタイプです。(現在アメリカ空軍三沢基地で使用している機体はF-16CMです。)
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F-104J |
F-104Jは、昭和38年(1963)から航空自衛隊で使用された超音速戦闘機です。水平飛行での最大速度がマッハ2(音速の2倍、約時速2000km)以上の本格的超音速機で、輸入とライセンス生産併せて210機が導入されました。昭和63年(1986)まで日本全国(千歳、百里、小松、新田原、那覇)の7個飛行隊で任務に就きました。
■搭乗体験: 9:30〜12:00
13:00〜16:00
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T-2
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T-2は、日本で開発された2番目の練習機です。超音速機に対応できる航空自衛隊戦闘操縦者育成に使用する高等練習機として、またその発展型を支援戦闘機として開発することを目的として設計されました。昭和46年(1971)に試作機が完成、同年11月に超音速飛行を達成し、日本初の超音速機となりました。以後、昭和51年(1976)から平成13年(2001)まで飛行教育に使用され、平成18年(2006)に航空自衛隊から全機退役しました。T-2にはレーダー、武装等が装備されていない「前期型」とそれらが装備され戦闘機として使用可能な「後期型」があります。展示機は「前期型」です。
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T-2
(ブルーインパルス仕様)
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超音速高等練習機として採用されたT-2を、F-86Fの後継として二代目のブルーインパルス使用機としたものです。胴体の燃料タンクの一部をスモークオイルのタンクとし、エンジン排気口後部に発煙装置を付加する等の改修がされました。6機が新造、4機が改造されて合計10機がブルーインパルス仕様となりました。 昭和57年(1982)から平成7年(1995)まで展示飛行を行いました。
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F-1
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F-1は、T-2高等練習機から改修され単座の支援戦闘機として開発されました。昭和52年(1977)に初号機が完成し初飛行、初の国産超音速戦闘機となりました。 昭和53年(1978)から、三沢基地所属(当時)の第3飛行隊を皮切りに配備さ れ、合計3個飛行隊で使用されました。平成18年(2006)最後のF-1が退役しすべてのF-1が航空自衛隊から姿を消しました。
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UP-3A
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P-3はアメリカのロッキード社が製造したターボプロップ旅客機「エレクトラ」をもとに開発された対潜哨戒機です。展示機は、そのP-3の最初期の生産型A型を輸送タイプに改造したUP-3Aをさらに改造し、アメリカ海軍第7艦隊司令官移動用の輸送機としたものです。P-3AからUP-3Aに改造されたのは38機で、そこから展示機のような要人輸送機に改造されたのは5機しかなく、この展示機は世界でも珍しい飛行機です。
■見学時間: 9:30〜12:00
13:00〜16:00
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T-3
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T-3は日本で開発された3番目の練習機で、航空自衛隊のパイロット候補生が最初に乗る初等練習機です。自衛隊創設以来使用されていたアメリカ製のT-34メンターの老朽化に伴い、それを更新するためエンジン、搭載器材の換装並びに機体設計の一部を変更して国産されました。昭和49年(1974)に試作され、昭和54年(1979)から教育使用を開始、平成19年(2007)に退役するまで28年間パイロットを育てました。
■搭乗体験: 9:30〜12:00
13:00〜16:00
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T-33
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T-33Aは、アメリカ空軍初の本格的ジェット戦闘機P-80を複座とした練習機で、全世界で約6000機が生産されたベストセラー練習機です。日本では航空自衛隊が昭和30年(1955)から供与機と国産機合計278機を飛行教育、要務その他の任務に使用し、平成11年(1999)に全機が退役しました。
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OH-6D
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OH-6Dは、陸上自衛隊が観測ヘリコプターとして導入したOH-6Jの改良型で、昭和54年(1979)に採用、193機が導入され令和2年(2020)までの長期間使用されました。卵型の視界の良いキャビン等合理的な設計により小型軽量化が図られ、民間モデル「MD500」が世界各国でベストセラーとなりました。
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LR-1 |
LR-1は、三菱重工が昭和38年(1963)に開発した初の国産ターボプロップビジネス機MU-2の陸上自衛隊用連絡偵察機です。陸上自衛隊仕様は社内名称MU-2C、陸上自衛隊ではLR-1と呼ばれ、1号機は昭和42年(1967)7月に納入されそれ以後昭和59年(1984)まで20機が導入されました。LR-1は、陸上自衛隊において指揮連絡要務の他、陸上作戦においてカメラを搭載して偵察任務を担うため迷彩塗装が施されています。
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F-4EJ改
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F-4ファントム?は当初アメリカ海軍の艦上戦闘機として開発された機体で、その高性能からアメリカ空軍でも採用、その後世界12か国で合計5129機が生産された傑作戦闘機です。F-4EJ改型機は、昭和46年(1971)航空自衛隊に採用されたF-4EJの改良型でレーダー等の電子機器を更新したアップデートタイプです。三沢では平成9年(1997)から平成21年(2009)まで第8飛行隊で使用されました。
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